コーラで晩酌

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新卒採用を捨ててフリーターバンドマンになるということ

新卒採用とフリーターバンドマン

春になり新しい生活が始まった人もいれば、これから新しい生活のために動いている人もいると思います。

バンドマンで言えばバンド活動を辞めて就活活動を始める人もいれば就活活動なんてそっちのけでバンド活動を続けている人もいるでしょう。

皆自分自身の人生なのでどちらが正解とは言えませんが、正社員になるかフリーターになるかそんな話です。


新卒というブランド

日本では新卒はブランドです。新卒というだけで需要があります。
新卒採用と中途採用は採用の目的が違うのです。
日本の新卒採用で求められるのは、ほとんどの企業では即戦力ではありません。(もちろん即戦力をもとめる企業もいます。クリエイター系の職種ではその傾向が強いです。)

日本の新卒採用では、即戦力となる技術よりも人間性が重視されるのです。
新卒者を時間を(3か月から1年程)かけて育成し戦力に仕上げる。それが日本企業のやり方です。
グローバル化に特に外資系などではそういった採用じゃないところも増えてきているのは事実です。しかし、未だに多くの企業では新卒ってだけで道が広がり有利なのです。

 

それがどういうことなのかと言うと、例えばシステムエンジニアの採用に応募しようとしたとき、中途採用では経験者もしくは資格保持者などが優遇されます。というよりもほぼそうじゃないと採用しないところが多いでしょう。

しかし新卒採用だと未経験者の文系の人も募集されてますし採用されます。未経験や学んで来てなくても仕事に出来るのです。(ただ、大学で学ぶ意味があまりわからないですが…。)

 

新卒なら大企業も狙える

今まで説明した通り新卒採用では即戦力を求められないので、上場企業も就職の視野に入れることができます。一流大学しかとらないというところもありますがそうじゃないとところもありあます。祖言った企業であれば有名企業に就職できます。

上場企業に就職することがステータスとは言いませんが、上場しているということはそれだけ安定性が望めると思います。

勿論人によっては中小企業や零細企業のアットホームな環境がいいという人もいるでしょうからどっちがいいとは言えません。

しかし上場企業の中途採用の募集を見てみるとほとんどが経験者採用になるので中途で狙うのは厳しいものになると思います。※サービス業に限っては経験者そうではない傾向が強いです。

即戦力を求めないが故に新卒採用は有名企業に就職するチャンスが十分にあるのです。 

 

週末バンドマンという道

ちゃんとした所に就職できれば就職したからといって、バンドが全く出来くなる訳ではないということです。完全週休二日制の企業に就職したなら週末は休みなのでバンドで集まることは可能ですし、ライブすることも可能です。

平日のライブが出来なくなる、ツアーが出来なくなるなどのデメリットはありますがそれはあまりデメリットになるとは私は思います。

昔ならライブは本数こなさないと知名度は上がらなかったと思います。しかしネットワークが発達した現代、ライブをしなくてもインターネットの力で知名度は上がっていくものです。

平日のライブより休日のライブの方が多くの人の都合はいいし集客も見込めます。

週末しかライブが出来なく、ライブがあまりできないけれどインディーズ界隈では有名で高い集客力を持っているバンドを幾つも知っています。

就職して安定した収入を持ちながらもバンドを続けることは出来ます。やる気があるなら週末だけでもバンドは出来るわけです。その延長でメジャーデビューのチャンスが到来してその道を選びたいというならそこで仕事を辞めその道に進めばいいのではないでしょうか?

仕事を辞めてメジャーに行ったが上手くいかず契約が切れて再就職しようとしたとき、前の職種は経験者なのでその職種の中途採用は有利に動けます。

 

家族を養えないという現実

運や実力でメジャーデビューを果たしたとして自分ひとり食べていく分は困らないと思います。しかし家庭を持ち養うと考えるとそれは難しくなってきます。いい待遇や高い売上を誇っているなどであればそれも可能でしょう。日本的に世界的に有名なアーティストとしてすぐ思いつく人達は自家用ジェットを持っていたり海外までレコーディングに行ったりとしているイメージでじゃないでしょか?そういった人たちも勿論いますしそれだけ売上を誇っています。

しかしそれは一部の人たちで現実を見るとメジャーデビューをし武道館で東京ドームでワンマン出来る人たちが解散しています。

それだけ音楽業界は厳しいものになっています。

 

メジャーレーベルと契約してる状態というのは成功のように見えますが、売上が悪ければすぐに切り捨てられます。特にその傾向が強い会社なども存在します。

つまりは契約社員状態です。

会社が必要ないと感じれば契約満期で切り捨てられます。

そんな状態で家庭を持つことは厳しいでしょう。メジャーデビューしていた人やメジャーデビューから有名シンガーのバックバンドをしていたが正社員として就職した人がバイト先の社員に何人もいました。メジャーデビューしてても家庭を持つと考えると厳しい現実があります。

更に結婚ということで言うと、自分の娘がいたとして名前を知らないメジャーデビューしているバンドの人に預けたいと思いますか?世間的にバンドマンには風当たりが強いです。

 

実は時間が無いフリーターバンドマン

 フリーターバンドマンになるメリットとして最初に思いつくのがアルバイトとして働いているから時間があるあるだろうという事だと思います。

しかし意外と時間がないものです。

フリーターであるから休みは取りやすいしツアーのために連休も取れるでしょう。しかしフリーターだろうと正社員だろうと生活していくにはお金が必要です。アルバイトというのは基本的に正社員よりも給料が低いですしボーナスも出ません。昇給もないところもが多いですし、あっても昇給が遅いか少ないです。昇給するまで続けているかもわかりません。

働いている先の給料によりますが、最低限生活していくお金を稼ごうと思っても正社員の人よりも多くの時間を働く必要がある事が多いです。

またツアーをする時を考えてみるとツアーをするにはお金がかかります。しかしツアーをしている間はお金を稼ぐ事が出来ないです。ツアーをすると考えると普段よりも多くのお金を稼がないといけないので働く時間は自ずと増えていきます。

またバンドをするにあたってお金は色々とかかります。レコーディング代、CDプレス代、MV撮影代などなど挙げればきりがないです。

最近は多大な残業をさせるブラック企業が多くあったりするから正社員でも残業で時間ないのじゃないかと言われそうですが、周り人に話を聞くと過労死の問題が多く出てきたことによりそういうところに厳しい企業が増えてきているみたいです。

またブラック企業は正社員だけでなくブラックバイトなども多いのでブラック企業の問題は正規雇用非正規雇用関係ない問題です。

 

 

新卒として就職するのとフリーターとして続けるのどちらがいいのか

先述したように、就職したからといってバンドが続けられなくなるわけではありません。ライブの本数が少なくなるなどの問題はありますがそれもインターネットの発達であまりデメリットではないとも言いました。

最終的にはメンバー次第でないでしょうか。ライブもいっぱいしたいしツアーもするなどの気持ちが強いメンバーが居るのなら就職して同じバンドを続けることは出来ないので就職かバンドか選ばないといけないでしょうがそうでないのなら就職しても問題ないと思います。

平日にライブを数こなそうとツアーで全国回ろうとバンドが売れるのには直結しないと思っています。

ライブをすることで売れるなら売れるバンドなんと多く居るはずです。ライブを多くしてもそのライブで無関心なリスナーを惹きつける魅力をライブで見せないことには有名になりません。

今の時代はライブで集客を増やすよりもインターネットで集客を増やすことを考える方が効率的です。

また就職した方がお金がいい事が多いのでお金の力を使って名前を得る事が可能になります。いいMVを作ることや知名度のあるバンドを呼ぶなどお金がないと難しい事も可能になります。

 

最後に

一度きりの人生です。人の意見よりも自分の意見を大切にしてください。しかしこの記事を見て少しでも心が揺れたなら今一度考えてください。

就職活動をしっかりすればいわゆるブラック企業を避けることは可能です。隠れブラックもありますが、基本的には企業を調べることによりブラックはわかります。

就職するならしっかりと就活してくだしさい。フリーターならどう暮らして行くか考えてください。

 

来年度卒業でこの記事見るのが遅かったと思う人もいるでしょうが、まだ遅くない時期かもしれません。採用枠残っているいい企業もあるので探してください。ただしあまりにも遅いとブラック企業が多くあるので見極めが大切です。理想は大多数の人と同じ時期から就活を始めることでしょう。

単位取得は終了しても大学に在籍だけ残して新卒になることも可能です。そういった方法もいい手段だと思います。

 

今回は大学生高校生向けの記事になりましたが、そのほかの人も何か感じ取ってもらえると嬉しいです。