コーラで晩酌

音楽とかギターとか初心者に向けた教則記事だったりコラムだったりエッセイだったり

とあるライブをしないでくれ記事に関して

数日前に動員が少ないバンドはライブをするな的な記事がバズっていました。

最初は記事の内容みんな見てなくてツイートしてるなと思いなんでそんなことになっているのか擁護しようと思っていましたが、その後の解説記事を見てわざと炎上させたみたいなのでそんな気持ちなくなりました。

 

ただ言ってたこと自体は100%間違ってるとは思いません。それについて自分なりの意見を。

 

問題の記事について

問題の記事を読んでいない方のために問題の記事の概要を説明しますと

 

・趣味バンド、ノルマなしのバンドは関係ない

・プロ志向でノルマ以下の動員しかないバンドが業界を腐らせている

・↑のようなバンドが一気にバンドしなくなれば出演者が激減して多くのライブハウスは潰れる

・残るのはいい箱だがその箱たちも生き残り合戦のためにサービス向上する

 

といったのもでした。

 

 

間違えとは言えない現状

実際ライブハウスのサービス、フード、ドリンクは悪いところが多いのは現実にあります。

集客の努力をしないでバンドから金をむしり取る箱も多いのは現実にあります。

そのためライブハウスのその記事の通りにノルマ以下の集客しか出来ないバンドが出演しなくなればバンドを食い物しているライブハウスやサービスの悪いライブハウスは一気になくなると思います。

ただそれでいいのか?というのが個人的な意見です。

 

 

 

若い世代が育たない

ノルマ達成できないバンドがライブしないという状況で出てくる問題で第一に思いつくのが次の世代の成長が見込めないことです。

好きなバンドのステージはかっこいいと思います。しかしそのバンドの人たちが最初からそんなスタージを出来ていたかというとそうではないでしょう。

いいステージングをするにはライブを見て勉強することも大事ですがライブをしてステージに慣れることももっと大事です。ライブは晴の場で今までの頑張りを披露するところだから練習の方が大事という意見もあると思いますがやはりライブすることは経験として必要なものと思います。

ノルマに満たないからでライブをする機会を潰すのは新しい世代の子を潰すことになると思います。

ノルマ満たないなら別の場所で(スタジオなどで)ライブをしろと言われてましたが、ライブハウスでやるのとスタジオライブをやるのとでは全然違うものです。

スタジオでライブをやるよりライブハウスでライブをやる経験は大切です。

例え集客できなくても勉強代で多少ノルマ払うことになっても経験しておくべきだと私は思います。

 

 ライブをすることで集客が増えるバン

今は駆け出しでノルマ達成できなくても次に繋がる可能性があります。

例えばネットにアップされている音源を聴いたがイマイチでライブを見に行こうと思わなかったが、ライブを見たらカッコよかったという経験はライブが好きでライブハウスに通っている人なら誰しもある経験だと思います。

音源は金をかければ音質は上がりますし、MVも金をかければいいものが撮れます。もちろん音質は悪くてもMVが微妙でもカッコイイ音楽はカッコイイこともありますが、それらが悪いと良さが半減もしくはそれ以下になります。

音源バンド呼ばれるバンドもいればライブバンドと呼ばれるバンドもいます。

ライブバンドであれば次に繋がる可能性は比較的高くいずれノルマ達成という形になるにせよ最初は達成できない状況だからしないでってなると達成まで行く難易度が一気に高くなります。

両方カッコイイのが理想なんですがね…。

 

 

さらにノルマ達成出来ないバンドが増える可能性

実際どうなるかなんて予想がつきませんし、あくまで机上の空論かもしれませんが、ノルマ達成出来ないバンドが増えれば出演バンドが減ります。その結果ライブハウスは経営破綻するところが増えていいところが生き残るという話でした。出演者が減ることで箱でイベントを開ける日数も減ると思います。極端な話ですが今まで10日のスケジュールで元を取っていた箱が5日しかスケジュールが埋まらなくなったらどうするか、真っ先にライブハウスのレンタル料が上がると思います。ライブハウス代が上がることノルマが上がることに繋がり余計にノルマ達成出来ない状況が起こるのではないでしょうか。

飲食物を提供するならコストが上がるしリスクが上がります。食べ物の提供を始めるならその食べ物を作るにも料理ができる人を雇う必要が出てきますし食べ物の材料を抱えるコストや期限切れの食材を破棄するリスクも増えます。

 

ざっと考えるとこんな感じの問題が思い浮かびました。

 

 

簡単にいうと音楽シーンの衰退

私が言いたいのは結局簡単いいうとノルマ達成出来ないバンドがライブをやらなくなると音楽シーンの衰退がさらに進むことに繋がるということです。

ライブハウスでライブすることが全てじゃなくてもライブハウスでライブをやることには意味があります。

個人的には100回スタジオで練習するより1回ライブした方が気付けるものがあると思います。(もちろんしっかり練習した上でのライブでの話です)

ライブのスケジュールが決まればそれがモチベーションにもなるでしょう。

たまたま対バンした人が自分の好みと似ていて意気投合して仲良くなって互いに切磋琢磨することに繋がることもあるでしょう。

ライブハウスが減ればそれが難しくなるのが現実でしょう。

 

 

今のままではいけないライブハウス

いくらノルマ自腹でライブしてくれるバンドがいるからといってライブハウス側がこのままでいいわけではありません。

ライブハウスが集客しないことに対して出演者が集客するのが当たり前と思われていますが自分の企画したイベントで集客をしない人がいるでしょうか?こんなイベント企画したから是非見てくださいって宣伝するのが普通のイベントじゃないでしょうか?

それがライブハウスが企画したイベントだけどノルマはバンドが払ってくれるから集客なんていいやってスタンスでやっているのが今のライブハウスブッキングのイベントです。そのスタンスを変える必要はあると思います。

 

そういった意味でのあの記事は正しいと思います。

あの方法でやって本当にライブハウスが改善されるかは謎ですが…。

 

 

今回はいつも以上の駄文になった気がしますが、

なによりもプロになるならいい音楽を作りいいライブをする。両方あればノルマは達成出来るのでそれくらい出来るようになるべきだとは思います。