プロになりたいという動機
このブログのアクセス解析を見てみると
30代 バンド 始める
30代からギター 遅い?
といったワードで検索かけて読まれているみたいです。
最近のアクセスの6割ちょいはその記事みたいです。
音楽を始めるのに早い遅いはあるかといって実際の年齢についてはあまり言及しませんでしたが、やはり30代、40代の方はバンドやギターを始める年齢を気にするようですね。
前の当該記事で趣味なら関係ない。プロ志向なら気にかける必要はあるといいました。
ただ、プロになる手段って今はいくらでもあるので努力次第ではプロになれると思います。
そこでプロになりたいという人はどうしてなりたいかという点がその努力のモチベーションを管理するのにつながると思います。
モテそうだから
まずモテそうだからという理由でバンドをはじめ、モテそうだからという理由でプロになる。
モテるかモテないかで言ったらプロはモテると思います。
バンドやっている姿がカッコいいってなっても20代、30代と年齢を重ねるごとに結婚を意識した恋愛になってきます。
その時に一番のマイナスは経済力がないとい点。(ダメ男を養ってあげたいという願望を持つ女性もいるのですがそれは特殊ということで…)
しかしプロとして音楽で暮らしていけるくらいお金を稼いでいれば経済力がないということにはならないのでマイナスにはならず、バンドやっている姿がカッコいいというだけでモテます。
例え不細工でも一度ステージ上でカッコいいと思われれば補正が入り普段でもカッコいいと思われます。
カッコいいステージを作る必要がありますが。
しかし、実際バンドにお金をつぎ込み、バンドに時間をつぎ込み、モテるようになるまで努力できるかといったら難しんじゃないんでしょうか。
そちらに努力するよりは、エステだとかサロンだとか美容院だとかにお金と時間を使う方が早いと思います。
そこに行くまで何年かかるかわからないというのが一番の問題じゃないでしょうか。
1年で売れっ子になるバンドもいれば十何年としてようやくデビューするという人もいます。
努力次第と言ってしまえばそれまでなのですが、モテるためという不純そうな同期でバンドをはじめた人がそれほどの努力を出来るのか疑問が残ります。
お金持ちになりたいから
次に多そうなのがお金持ちになりたいから。
ほんと大物バンドは自家用ジェットをもってそれで渡米したり、レコーディングを海外でするとかそういったイメージがあると思います。
しかしバンドと売れていてもそういったバンドは本当に一握りだと思います。
むしろバンドとして稼いでいるというよりもそれ以外で稼いでいるほうが多いのではないでしょうか。
CDが一枚売れてもCDショップ、会社がほとんど持っていくのでバンド、アーティストに入る印税は10%にも満たない6%くらいだったと思います。
アルバム一枚3000円くらいで1枚約180円くらい入ってきます。去年のオリコン入ってたバンドのRADWIMPSの君の名は。の売り上げが351,811枚らしいので、計算すると約6332万円がバンドに入ってきます。CD一枚だけでこんなに稼げるからいいだろうと思われるかもしれません。
ここに作詞作曲では別に印税が入ります。カラオケで歌われても印税が入ります。
1回歌われるたびに6、7円だったと思います。
君の名は。の映画の効果もあり前々前世が年間カラオケランキングのトップに入っているためたぶん印税で億近くいっていると思います。
しかし、そこまで売れたバンドだけがそれだけもらえているというだけで実際のバンドはここまで稼げていない人がほとんどです。
稼げる人は一握り、そこまでたどり着けるかわからない。お金持ちになりたいからとバンドをやる人はある意味宝くじを狙うようなものだと思います。
バンドやっている時間を研究や勉強に回し全力で株、FXなどでプロのトレーダーになったり、研究を重ねて競馬や競輪、競艇をしプロのギャンブラーなったりする方がバンドで金持ちになるよりはるかに希望があると個人的には思います。(生半可な努力だとどちらも失敗するでしょうが)
なぜならバンドは自分が好きな曲が売れるという訳ではないからです。
リスナーがいて初めて売り上げに繋がります。
自己満足ではだめで、どういった曲を求めているかが一番重要になります。日本でメタルを売り出してもあまり売れないですが、北欧ではメタルは売れるがポップはあまり売れない。韓国ではK-POPと言われるEDMぽい音楽が売れるでしょうが、バンドはあまり売れない。
その地域によって売れるバンドは変わってきます。
日本はその中でもちょっと特殊だと思いますがその話は別の機会に。
普通に働いていても億という年収を得られる人は本当にごく一部でしょうが、バンドをしていても同じです。
バンドだから簡単に金持ちになれるという人はいないと思います。
音楽が好きだから
ではどういった人がプロに向いているかというと音楽が好きだからという人だと思います。
音楽が純粋に好きという人がデビューするものだと。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように好きなものは上達が早いです。好きだからそれだけそのことに費やす時間が長くなるからですね。
好きなことをしてお金をもらえるのだからプロになったらうれしいことしかありません。(音楽を創らないといけない、作れるまで缶詰にされるといったことはあるでしょうが)
プロになる前はお金をかけてツアーをしていたのがプロになるとツアーをしてお金をもらえるようになります。
バイトで稼いだお金や貯金から回してツアーをしていたのが、無料でライブが出来てさらに給料という形でもらえるのです。CDリリースするのにお金を負担してもらえるなど音楽にかかっていたお金が大幅に減ります。それで機材をそろえるなどプラス面しかありません。
しかし音楽をあまり好きじゃないって人だとそれがうれしいと思えないはずです。
そのためモテたいから、お金持ちになりたいからという目標を達成するまでのモチベーション維持が難しいと思います。
プロフェッショナル
どの業界もそうですがプロというのは簡単になれるものではなく、その道をきわめて人がなるものだと思います。
好きこそ物の上手なれという言葉通り好きな人ほど極めると思います。
ただ娯楽を提供する側のプロは好きだけでは難しいと思います。
娯楽って不景気時には売れないし、不景気でも買ってくれる人がいないとやっていけません。
自分の好きなものをやっているだけではプロにはなれません。人が求めているものと自分が作りたいものの境界線をしっかりと線引きし、人が求めているものを提供して初めてプロと呼べると思います。