コーラで晩酌

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何故トルコリラで失敗するのか

 

投資のお話なので興味ない人には申し訳ありません。

投資をしている身として気になるのはトルコリラ円のスワップ狙いの投資家です。

 

 

2018年8月のトルコリラの急落

2018年8月現在に起きたトルコリラの急落で大きく損した人が多くいるものだと思います。

急落の原因はさまざまにあるのでしょうけど、対米関係悪化というのが大きなものだと思って今います。

トルコリラの価格が下がっているというのは今に始まったことではないです。

トルコリラ円の値段は2016年から右肩下がりに下がっています。

なのでトルコリラの価格が下がるというのは特に珍しいことではません。

 

スワップ投資をしている人が考えていないこと

スワップ投資をしている多くの人というのはあまり知識を付けずにやっているというイメージが強くあります。

トルコリラ円のスワップが1万通貨で1日93円付く。

1か月で1860円。

10万通貨なら1.86万円。

100万通貨なら18.6万円。

 

といったような計算でトルコリラ円のスワップを狙っているというのが私の持っているイメージです。

 

これは間違えではないですが、ここには足りない情報があります。

トルコリラの価格が今の価格よりも安くなる可能性があるということです。

トルコリラ20円を付けているからこれ以上は下がらないだろうと買っても下がる可能性があります。

スワップに限らず投資で失敗する人の多くは、今価格が安いからそろそろ上がるだろうといった根拠のない投資です。

 

トルコリラ20円は過去最安値ですが、ここ数年は過去最安値を更新しているので、10円台に突入してもおかしくはないという状態です。

 

 

高金利の国について

トルコリラの金利は年利16~17%程です。

100万円銀行に預けていれば16万円+になるわけです。

 

スワップ投資をしている人々が理解しているのかわからない金利の話。

金利が高い国というのはどういう国なのかということです。

 

金利が高い国は基本的には新興国です。

新興国が金利が高い理由。

銀行がそれだけお金を欲しているのです。

 

なぜ銀行がお金を欲しがっているのか。

お金を借りたいと思う人が多くいるからです。

事業の為、車の為、家の為など理由は様々でしょうが、借金をしてまでもお金を欲している。

 

逆に先進国は借金をする人は金利が高い新興国に比べると借金をする人は少ない状態です。

 

新興国が金利が高い理由はこれですが、金利が高いことにはリスクがあります。

銀行が破綻する可能性です。

 

金利が高い為と高金利の国の銀行にお金を預けていたとしてもその銀行が破綻するとそのお金は無くなります。

預金金利が高いということは貸付金利も高いということで、貸したお金を取り戻せない可能性があるのです。

 

取り戻せないことが続くと銀行はお金が無くなります。

そういったリスクがあるのです。

 

スワップ金利狙いだと新興国の銀行は関係ないのですが、新興国の情勢が悪化し預金しておくのが危ないと感じた海外の預金者は預金を辞めます。

その結果その新興国の通貨の価格は下がります。

それが今起きているトルコリラ円ということです。

 

情勢悪化などのリスクを考えると高金利の新興国とのスワップを狙うことはリスクが高いものですが、それを理解していない。もしくは考えてないというのが感じます。

 

ただし、スワップ投資を否定するつもりはないのですが、スワップ投資はどうしてもリスクが高すぎるものだと思っているので自らやろうとは思いません。

 

地道にためてきたスワップポイントが通貨価格が数円下がっただけで全部なくなるってことが簡単に起きてしまうからです。

 

 

スワップ投資をどうしてもしたいなら

スワップ投資をどうしてもしないと思うのならそれだけ多くの資金を用意することです。

例えば今トルコリラ円の値段は20円くらいです。

トルコリラ円の価格が20円下がっても強制ロスカットされない証拠金とレバレッジでやると、暴落で死ぬことはありません。

価格が0円になるということは普通はありませんが…。

価格が0円になっても証拠金を維持できるということは現在の価格に戻るまで時間はかかっても戻った時に決済するということが出来るため-にならないように出来るのです。

 

5円下がったら強制ロスカットされるという状態でスワップ投資した場合5円下がった時点で退場になります。

5円下がった時点から戻りだすとしても。

 

個人的にスワップ投資をしたいのならその通貨の価格が0円になっても強制ロスカットされない資金ですることが正解だと思います。

 

その資金がいくらなのかは購入枚数、レバレッジ、各口座のロスカットラインで変わってきますので計算してください。