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ジョーカー見たので感想を【一部ネタバレ含】

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話題のジョーカー見たので感想を。

実は一週間前には見ていたけども。 

 

 

映画の評価

映画の評価:★★★★☆

 

個人的なジャンル分け

アクション  ★★★☆☆

ドラマチック ★★★☆☆

ミステリー  ★★★☆☆

コメディ   ★★★★★

ホラー    ★★☆☆☆

グロテスク  ★★★★☆

 

 

あらすじ

今世紀初めて出会う衝撃。 なぜ、ひとりの孤独な男が悪のカリスマへと変貌したのか? アカデミー賞スタッフ・キャストが挑む衝撃サスペンス・エンターテイメント ■イントロ 第76回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞、 早くも「本年度アカデミー賞最有力」の呼び声高い、今世紀初めて出会う衝撃作—— 孤独だが心優しい男が<悪のカリスマ>に変貌する瞬間を、目撃せよ。 コメディアンを夢見るアーサーは、なぜ狂気溢れる唯一無二の悪になったのか? 初めて語られるジョーカー誕生の理由に隠された、切なくも衝撃の真実とは? アカミデー賞常連の実力派スタッフ・キャストが完全オリジナル・ストーリーで挑む、 サスペンス・エンターテイメント! ■ストーリー 「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。 都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。 笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、 狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる! 主演:ホアキン・フェニックス(『グラディエーターアカデミー賞(R)ノミネート) ロバート・デ・ニーロ(『ゴッドファーザー PART Ⅱ』アカデミー賞(R)受賞) 監督・脚本:トッド・フィリップス(『ハングオーバー』シリーズ) 脚本:スコット・シルバー(『ザ・ファイター』)

 

 

 映画の感想【ネタバレなし】

まずはネタバレなしの感想を。

DCコミックスに登場するスーパーヴィランのジョーカーがジョーカーになるまでの話というのを描かれている。

 

DCコミックシリーズの映画を見たことなくても楽しめるようになっているとは思う。

ただ、ジョーカーの設定に関しては作品ごとに違っていてこれがどのジョーカーかと言われれば完全に独立したジョーカーだと思う。

というか今までのジョーカーも作品ごとに独立しているからどれが本当のジョーカーとかはないと思う。

 バッドマンのジョーカーとスーサイドスクワッドのジョーカーと今作のジョーカーすべてが違うジョーカーだと思う。

 

また今作はDC作品を見てない人でも楽しめると言ったが見てる人だとグッとくる演出があるのでオススメだ。

 

ジョーカーの特徴的な笑い方。

今作ジョーカーがメインの作品だから作品の半分以上くらい予告にもあるあの特徴的な笑い方が出てくる。

それをひたすらやっているホアキン・フェニックスは本当にすごいと思った。

演出で後半であのシーンはこういう意味だったのかといい感じに見える演出があったので好きだった。

 

 

 いろいろと海外で規制がかかったりとあるけどそれも納得するような内容だった。

 

正直誰にでもジョーカーになりえる可能性があるとかそういう気もする。

 

これが本当にジョーカーが生まれた物語だった場合、ジョーカーが革命を成功させていたら英雄になっていた可能性すらあるという何とも深い物語だ。

 

 

映画の感想【ネタバレ含】

ここからはネタバレを含む感想を。

良かったと思う点と悪かったとか微妙だったと思った点にまとめたいと思う。

 

内容

内容に関してはぶっちゃけるとジョーカー(映画)のWikipediaを見てもらうとほぼすべて書いてある。

ジョーカー (映画) - Wikipedia

映画観る前にWikiを見なくてよかったと思うくらいほぼほぼ書いてある。

映画の内容だけ知りたい場合は見るとわかると思う。

良かった点

妄想の使い方がすごい

所々でジョーカー妄想が入っている。

それも結構がっつりと入っている。

例えば自分が好きなテレビ番組でスターに声を掛けられステージに上がる。熱いハグを交わす。

これが唐突に始まるから一瞬何が始まったのか分からなくなるが、見ていると妄想だということが分かる。

ただ見ている最中は唐突に始まったから回想が始まったのかと思ったが内容だと妄想だとわかる。

 

ここからジョーカーは妄想するということが分かる。そしてデートのシーンがあるがそれがすべてジョーカーの妄想だったというオチだった。

だがそのデートの時のジョーカーが話すことは一人で完結していた。コーヒーを取りに行くと言って戻ってこなかったなど、妄想の伏線はあったからあのシーンはそういうことだったのかとなった。

 

ここまで滅茶苦茶妄想が多いとどれが本当のことでどれが妄想だったのかわからなくなる。

考察としてある「最後のシーンのジョーカーだけ本物で、映画の内容すべてジョーカーの妄想だった」という線が出てくる。

というかこれが本当だと思ってしまう。

 

バッドマン

この映画で市長になり医療制度解体で貧困層からバッシングを受けた人物が、トーマス・ウェインである。

バッドマン、DCコミックが好きな人ならバッドマンの本名や両親の名前を知っていると思うが、バッドマンの本名はブルース・ウェインである。

ジョーカーの母親がウェインさんと何度も言っていたのを聞いてもしやと思ったら本当にバッドマンの親のウェインで子供のブルースも出てきた。

ジョーカーの騒動が起き時に暴徒に両親が殺されてブルースだけ残った。

→これによりバッドマンという流れを繋げるのは胸が熱い展開だと感じた。

 

ただ全てジョーカーの妄想の説があるから何とも言えないけど。

 

誰もが持っているジョーカー

アーサーがジョーカーになったのはたまたまなだけで誰でもジョーカーになりえるのではと考えさせられる。

裏路地の治安が悪くクソガキに振り回されてもやられてもただ耐えていた。

病気で突然笑いが出てきて気味悪がられても仕方ないと感じていた。

同僚がひどくてもピエロの仕事が好きで耐えていた。

貧困にも耐えていた。

ジョーカーになる前のアーサーは理不尽に耐える人間だったと思う。

それがジョーカーになった引き金は。

そういった見方をすると面白い。

あくまでジョーカーの妄想でなければ…。

 

みんながジョーカー

またジョーカーだけでなくジョーカーが出てきたことによって暴徒と化した市民。

それもまたジョーカーではないのか。

不満はたまっても理不尽にひたすら耐える市民はきっかけがあれば暴徒となる。

そういった点ではジョーカーになる人が一人でもいたらジョーカーと同じようになるのではと考えさせられる。

 

 

 

 

 

悪かったところ

話が分かりやすい

全てというわけではないが見ているとこの流れはこういうことなんだろうと思う部分が多い。

分かりやすいというか読みやすいというか…。

ストーリーとしては面白いんだけど、先が読めてしまって…。

そもそも題材がジョーカーで前日譚ということで分かってしまうのは仕方ないことだととは思うが。

ジョーカーというスーパーヴィランになるから人を銃を貰っている状態で変な絡みをされたら人を殺すという流れが見えるとか。

 

だからこそすべて妄想だったという考察が本当ならさらに良い映画だと思う。

 

期待度が高すぎた

ヴィランの中でも人気がものすごく高いジョーカー。

そんなジョーカーを取り扱っている作品ということで期待度が高くなってしまう。

期待しすぎていたのが悪いと言えば悪いのだが正直な話総合的には期待度よりも低かった。

 

これがジョーカーの前日譚ではなかったとか、DCの別作品とかなら★5だったが、期待度よりも低いという点で★4になってしまった。

 

正解が分からない

ネット上で色々と考察が出ているが正解が分からない。

監督が最終的に正解を言うということだが、正解が分かるのはジョーカーの公開が終了した後になる。

ジョーカーの人気から公開時間は伸びると思うから先になる。

それまで正解が分からないというのがもどかしい。

 

個人的にはジョーカーの妄想だった説が好き。

「あなたには理解できない」のセリフがこの映画のことを示しているとしたら納得できる。

 

 

ディカプリオが見てみたい

ホアキン・フェニックスが今回主演だが、レオナルド・ディカプリオも候補だったという。

ディカプリオが候補として挙がってたという話を聞いて、フェニックスの演じるものはものすごくよかったが、ディカプリオの演じるジョーカーも見てみたいという気持ちが強く残ってしまった。

 

 

古い映画が分からないと数割減

これは映画を見ているか見ていないかによるが、色々と80年代90年代の作品に影響を受けていたりその時代の作品が出てきたりと映画通にはいいが古い映画を知らないと少し楽しみが少なくなる。

個人的に映画一部はわかったがわからない作品があったりと少しついていけなった。

該当する作品を観て再度見てみたいと思う。

 

 

まとめ

 

 今作ジョーカーに関しては賛否両論な意見が多いと感じている。

人によっては面白いといえるが、明石家さんまが今回のジョーカーは暗くてダメと言っているように人によってはダメな作品となっている。

 

私個人的には非常に面白いと思ったが、ただ内容が暗い。

最近は結構暗いニュースが続いている中で見るのは中々にきついものがあるかもしれないとも感じる。

 

それこそ好景気でみんながハッピーとしている状態での公開なら、純粋に楽しめると思うが、今は暗いニュースが多かったり貧富の差というのが言われてたりする時代。

日本でもそうだし、アメリカも貧富の差はひどい。

 

そんな中で富裕層に不満を持つ人が暴徒化するようなジョーカーを公開するという今回の映画は色々な意味で凄いと思う。

ダークナイトの時の銃事件があったこともあり厳重体制が敷かれたがそういうことが今回はなくて安心した。

 

まとめが長くなったが、観る価値はある作品だと思うので今気分が落ちていない人は観るのがいいと思う。

気分が落ちている人はハッピーになってから観ることをお勧めする。