コーラで晩酌

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漫画原作の実写化は別物と考えるべき

タイトルで漫画原作としたが小説も含め原作がある物語の実写化と思い直した。

 

漫画原作、アニメ原作、ゲーム原作、小説原作。

 

色々とあるが私個人が観に行った時には原作とは別物と考えて見に行っている。

その為、これはこれで面白いなと思いはあるが、酷評を付けたくなるくらいのものに巡り合っていない。

 

 

実写化が決まると原作ファンで見に行こうと思う人もいればそうじゃない人もいる。

 

 

私が考えるに実写化によって考えている客層は原作ファンというよりも原作をあまり知らない層に向けていると思う。

 

 

 

実写化されて原作ファンが観に行った際のことを考える。

原作と同じストーリー

原作をいじったストーリー

それぞれの映画があったとして原作ファンの感想として一番思われるのは何か。

「原作の方がいい」

という感想だと思う。

 

原作を好きな人でも実写化も面白かったという人もいる。

ただそういう人に原作とどっちが面白いか聞くと原作と答えるだろう。

 

私は「るろうに剣心」が好きで、実家に単行本全巻、完全版全巻、ファンブックとあった。

実写化された際に見に行って映画は面白かったと思っている。

ただ原作と実写映画どちらがと聞かれると迷わず原作と答える。

 

そもそも、原作を好きな人というのはもう原作で満足している

 

原作と同じストーリーの場合でも原作をなぞっただけだと実写化の映画を見る必要性を感じないだろう。

原作をいじった場合でも基本的に作者の最適解を原作としてしているはずの為原作を超えることはほぼ不可能に近い。

 

つまり原作を超えるモノを作らないと原作ファンを納得させることは出来ないし、原作を超えることはほぼ不可能。

 

そうなると原作を少し知っている、多少興味あるという人に向けての映画とした方が映画を作る方は作りやすいと思う。

 

原作のキリのいいところまでどれくらいの量を映画にするかによるが、それなりの量を映画にするには2時間じゃ足りない。

どれを脚本に入れるか、演出で伝えることが出来ないか。

とかそういった裁量が必要になると思う。

 

昔シナリオライターになりたいと思っていた時にシナリオの作成練習で漫画とか小説をシナリオにしてみることをやっていたがこれが本当に難しかった。

 

2時間で足りない状況というのは原作を100%なぞっていると時間が足りないから省かないといけない箇所が出て来る。

その省いた箇所に関しては原作を知っている人だとわかるけど初見にはわからないといったことが起きてはならない

(原作を知っているとより楽しめるようにならないといけない)

となると無理して原作をなぞるよりも多少は変更してしまっても問題がない範囲で変更と考えるのではないか。

 

つまり最初に言った「原作をあまり知らない層に向けていると思う」というのはこのことだ。

 

原作ファンは人によっては実写化を見に来ることが決まっている。

原作ファン以外が面白いと思えばそれで売り上げは上がる。

あとはキャストで人気の俳優女優を使う。

 

そういった大人の事情ともいえるものが絡まりあって今の実写化という文化が出てきていると思う。

 

原作と実写化は別物、別の世界線の話と考えるべきだと思う。

 

 

映画によっては原作者にすらそういう解釈があるだと考えていますのようなことを言わせる作品があるくらいなのだから。