コーラで晩酌

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ライブハウスのコロナ問題に関して

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先日コロナに関して記事を書いたが更に追記したいことがあったため書いていく。

kiriyagu.hatenablog.com

 

 

新型コロナの影響でライブハウスやバンドマンに対しての風当たりが強くなっているようで…。

今はバンド活動はあまりしてないからバンドマンと呼んでいいのか微妙なラインだがバンドマンだったことや音楽をやっているという立場から意見を言いたい。

 

 

現状のバンドとライブハウス

ライブハウスに行っていた人が新型コロナに感染していたということが連続であったためライブハウスやバンドといったものに対しての世間の印象というのは今最悪なものになっていると思う。

 

別にライブハウス自体に悪い点というのはないのだが、その場所に感染者がいて、その場所に行った人が集団で新型コロナウイルスに感染しているため印象が悪くなっている。

 

ただ、これには印象を誘導させられたと言えるようなものがある。

 

 

検査対象者

新型コロナウイスに感染した場合、2つのパータンが考えられる。

・重症化するパターン

・軽症で済むパターン

 

この軽症で済む人というのは一般的な風邪と同じような症状で、症状が軽いからと病院に行かない人も居るだろうし、病院に行っても検査機関がパンクしているような状態の為軽症の場合検査は後回しにされていると思う。

そうでなくても現在は感染者は隔離や入院といった選択を取るようになるので病院のベットにも余裕が必要で軽度の感染者を断定させたくないはず。

軽度の人で病院が埋まって重症化している人が入院できないとなっているのが現在の韓国のようで…。

 

基本的に日本の今現在の感染者の多くは重症化してる人がメインでカウントされている。

 

逆に重症化しておらず通常の風邪と同じような症状でも感染者となっているのがクルーズ船に乗っていた人や感染者との濃厚接触者→感染者がいた日につまりライブハウスに居た人。

 

となるとライブハウスに居た人を検査するということで陽性が出るのは至極当たり前である。

 

同じような原理で同じジムに通っていた人が検査したら陽性の人が居たというのも同じ。

 

 これを例えば電車で置き換えると感染者が通勤で使っていた電車に同じ時間乗車した人全員を検査したらどれだけの人が感染者として出るのかということ。

 

考えてみれば同じことなのだがライブハウスという関わらない人は関わることが無い空間の為ライブハウスは危険だという認識になっていると思う。

 

 

ライブ自粛について

ライブハウスの風あたりが悪くなる少し前から、「イベントは中止しましょう」といった空気が世間には広がっていた。

ライブハウスで感染者が出た後はあからさまにまだライブをする人は悪いといったような意見が多い。

 

世間の人々はライブが中止になることで何の影響もない。(バンドが好きな人は楽しみにしていたライブが観れないということはあるが…)

 

ただライブが中止になるということで困る人たちも多くいる。

 

・ライブハウスで働く人

・バンド専属やフリーのPAや照明

・イベンター

・バンド側

・バンドの事務所 etc...

 

ライブハウスのスタッフ

ライブハウスの売上は会場代やドリンク代などで賄っている為、ライブが開催されないとなると売り上げが減る。

会場代に至ってはキャンセル料としていつまでなら〇割といったものが決まっている為0にはならないと思うが売り上げは減る。

ただこういった状況がいつまで続くかわからない為バンド側もライブハウスの予約を控える為これから先の売上が未知数であり0にならなくもない状況である。

 

バンドの専属やフリーのPAや照明

売れてないバンドやメジャーじゃないバンドなどはライブハウスのPAや照明に任せるがある程度売れているバンドだと専属のPAや照明がいることが多い。

そういった人達の多くは仕事をしてお金を貰うフリーランスといた形をとっていることがほどんどの為仕事がないと給料が出ない。

フリーランスでも比較的安定した仕事内容だったはずがそうじゃなくなるから困っている人は多いと思う。

 

イベンター

イベンターはイベント会社だけじゃなくて個人でイベントを打っている人もいる。

特に困ると思うのは個人でイベントを運営している人だ。

 

イベント自粛の空気でイベントを行うか悩んでいるイベンターは多くいるが、イベントをキャンセルするにもお金が掛かる。

ライブハウスの料金はピンキリだが、それなりに小さいライブハウスでも一日で20万円~30万円が多いと思う。

ただこれはバンド側のノルマや、呼ばれた客のチケット代などで賄うことがほとんどで主催が負担するのは0かごく僅かということがほとんど…。

 

いくら自粛ムードだからってキャンセルしたらこれだけの金額がかかるとなるとキャンセルはしたくないという気持ちが大きいと思う。

それでも真面目な人というのはキャンセルをし、30万という大金を払う羽目になる。

 

そういった状況を聞くと真面目な人がバカを見るという世界だと常々思う…。

 

バンド、バンドの事務所

ここは事務所に入っていなくてもワンマンするレベルのバンドだとバンド=事務所と同じ扱いの為一括りにする。

事務所があるとその事務所がライブに関しては管理していることが多い。

ライブをキャンセルとなると上記のイベンターの立場が事務所になる為事務所がキャンセル代を負担することになる。

事務所に加入しておらずワンマンするバンドならバンドがワンマンの代金全額負担になる。

事務所が大手の事務所でお金があるならそれはいいのだが、実際お金を持っている事務所というのは限られていると思う。

大多数の事務所というのは抱えているアーティストは10名前後などが多く、売上もそれほど多くない。

 

そんな中で自分の事務所で抱えているイベント全てキャンセルしキャンセル料を払うとなると相当な金がかかり、その負担で事務所倒産の可能性もなくはないと思っている。

 

どうすればよかったのか

どうすればよかったのか。

IFを言っても後出しじゃんけんのようだしあまり好きではないのだが、イベントは自己責任というのが一番だったと思う。

日本の社会の普段の空気としては自己責任といったのを多く感じる。

今回の話もライブハウスは悪くないし、そのイベントを決行したのも悪くない。

悪いと言えばすべてコロナウイルスなのだが、こんな時期にと言われてしまうのはどうしてもある。

 

だとすると言えるのは

・感染しても通常の風邪と同じ人がほとんど

・重症化したら肺炎になる

・肺炎は高齢者の方が死亡リスクがある

・手洗いを徹底することで防ぐことが出来る

・過剰に反応しすぎている

 

というか若い人には外出を自粛するように言っておきながら、コロナウイルスの検査で陽性が出ているにも関わらず外出したりバラまこうとしている老人の方がよっぽど問題ではないのか