最近感じることが「大丈夫」という言葉に関して。
普段使っている「大丈夫」とはどいった意味で使用していますでしょうか。
この言葉は使い方によって全く反対の意味なる言葉になります。
可能かどうか
大丈夫だ。問題ない
といったような会話で使用しているのではないでしょうか。
大丈夫の意味
そもそも大丈夫とはどういった意味なのか。
1 あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。「地震にも大丈夫なようにできている」「食べても大丈夫ですか」「病人はもう大丈夫だ」
2 まちがいがなくて確かなさま。「時間は大丈夫ですか」「大丈夫だ、今度はうまくいくよ」
近年の意味
更に補説としてこう書いてあります。
[補説]近年、形容動詞の「大丈夫」を、必要または不要、可または不可、諾または否の意で相手に問いかける、あるいは答える用法が増えている。「重そうですね、持ちましょうか」「いえ、大丈夫です(不要の意)」、「試着したいのですが大丈夫ですか」「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意)」など。
[副]まちがいなく。確かに。「大丈夫約束は忘れないよ」
この補説の意味が反対の意味になる為紛らわしいのです・
この辞書にある例文の様にはっきりわかる返答であればいいのですが、そうじゃない場合はっきりわからなくなります。
どっちの意味なのかわからない会話
例えば「たこ焼きにマヨネーズをかけていいですか?」
「大丈夫です」
この大丈夫という言葉だけではかけて大丈夫なのか、かけなくて大丈夫なのかがわからないです。
会話だとその人の話し方や様子などでわかるかもしれませんが、喋り方に抑揚ない人やポーカーフェイスの人だとそれもはっきりしません。
なのでこの「大丈夫」という言葉の多用はいいものではありません。
最近の言葉遣いが悪いとは思いませんし、それが一般的になった場合間違えじゃなくなります。
しかしこの大丈夫はとらえ方次第で反対の意味になるのが問題なのです。
ビジネスシーンの大丈夫
そもそも大丈夫ですという言葉はビジネスシーンではふさわしくありません。
不要の意味であれば 不要です
可能や承諾の意味であれば 問題ありません
というのが本来正しいです。
本来形容動詞としての意味の単語のためこの新しい使われ方をする大丈夫を使用することは控えた方がいいかもしれません。
電話での利用
過去にコールセンター勤務の経験があるのですが、この大丈夫という言葉を使う人が多いこと。
特に電話の為相手の表情や様子がないため声だけで感じるしかないですが、大丈夫ですの一言で感じることは難しいです。
コールセンターに青汁を注文した際
「定期便だとお得なのでて定期便にしませんか」
と言われて「大丈夫です」と答えたら定期便にするのか定期便にしないのかわからないと思います。
どっちの意味か分からないため企業側からしたら特になる定期便として注文を受ける可能性もあります。
ただこういった注文の場合、電話の最後の時点で注文内容の確認をするため「大丈夫です」と言われた時点で「定期便ということでよろしいでしょうか」などの確認が入るかと思います。
(悪徳業やや違法な業者だと付けられる可能性はあるので何ともいませんが)
まとめ
このように大丈夫という言葉の必要または不要、可または不可、諾または否の意で相手に問いかけるといった意味は近年使われる様になった言葉で本来の使われ方ではないものです。
そのため意味としても必要の意味もあり不要の意味もあるといった二面性を持っています。
話の流れでわかることもありますが、話の流れでわからない場合は相手の感じ方に左右されます。
相手からどっちの意味なのか確認される場合はいいですが、確認されない場合もあるので、この「大丈夫」という言葉の使い方を今一度見直してみてはいかがでしょうか。